<旧暦・9月9日(現在10月10日頃)は重陽の節句(菊の日)>
Ⅰ【 旧暦・9月9日※1(現在、10月10日頃)は重陽の節句(菊の日)】
日本の五節句※2の1つ、「重陽の節句」と呼ばれる日を9月9日に迎えます。
あまり馴染みが浅い様ですが、これまでの夏の暑さから少しは過ごしやすくなって来る季節ですが、近年はそうとも限らなくなってしまった。
ところで、お店には秋の味覚である梨や柿、高級な松茸の農産物、そしてさんまの塩焼き、新米の栗ごはん等々で食卓を楽しむ実りの秋を迎えます。
そして菊の花も咲き、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべてお酒を楽しんで長寿や無病息災を祈願したりする習わしがありました。
重陽の節句の食べ物には、不老長寿を願う気持ちが込められているので、重陽の節句(菊の日)を現代の風習である敬老の日(9月16日)に移動するなどして活かしても良いかも知れませんね。
「菊の日」を補足して、2023年4月 Ⅲの弊社レポートに「菊の日」を特別に感銘を受けた人について、稚拙なレポートに掲載したことがあります。重複する点をお許しいただきたい。
歴史小説家 吉川英治さん(氏の代表作には、「宮本武蔵」「新平家物語」「新平家今昔紀行」などがある。)が、昭和35年に文化勲章を受章された。
その授賞式の朝に『菊の日や もう一度紺の絣 着てみたし』と名言を残されました。
直訳は前掲(人はこの世に生を受けた時は何も分からないが、後に多くの人からの教えを乞うてこの様な立場になりました。と同時にもっと世のため・人のための勉学に励みたいと思う。)を参照していただきますが、最近のSNSやニュースなどを拝聴していると、悪意を持って投稿(利用)するユーザーが多い様です。この機会にこの様な弊害を見直したいものです。
吉川氏自身の謙虚さを率直に詠まれた心中には、人のあやまちというものは目につきやすいものですが、そのあやまちを非難する時でさえ、形こそ違い自分自身も同じ様なあやまちを犯してはいけないとする自身への反省と自戒、寛容の念が込められているのではないかと感じています。
吉川英治氏を理解するためには、学問のみならず、例えば
「雨に風にあふほど蘭の白さかな」
にも自身及び多くの人々の琴線に触れ、感動を与え、共鳴し、社会の閉塞感の打開への扉ないし途へと続く澪づくしが存在しているのかも知れません。私も元気と勇気を与えてもらっています。
<写真>9月8日、蔵王にて
※1 9月9日 重陽の節句とは、旧暦の9月9日で、現在の10月中旬ごろに当たります。
※2 五節句とは、春夏秋冬の季節の節目を祝う(=四季を彩る)日本の伝統行事です。また五節句は、中国の陰陽「五行説」に由来する伝統行事の一つで、以下の節句でもあります。
五節句の日は、
①1月7日「七草の節句」(七草粥)、新年最初の節句で、一年間の無病息災を祈り、七草粥を食べる。
②3月3日「桃の節句」(雛祭り)
③5月5日「端午の節句」(子供の日)
④7月7日「七夕の節句」
⑤9月9日「重陽の節句」(菊の日)と定められています。最大の陽数「9」が重なる「9月9日」は「最も縁起の良い日」と考えられました。
Ⅱ【 間違い指摘のタイミングが大切 】
9月1日(日曜日)放送のTBS系「サンデーモーニング」のスポーツコーナーで、サブキャスター・フリーアナウンサーの唐橋ユミさんがパネルやボードを使って、パリ2024パラリンピック競技大会[2024年8月28日~同年9月9日(12日間)]のボッチャやゴールボール、男子走り幅跳びの注目選手やその各競技を紹介していました。
その中でもテニスの小田凱人選手の病名の漢字名を「骨肉種」と記載してありました。
唐橋アナの説明を終えると、膳場アナは間髪を入れずにパネルに「骨肉種」とあるのは「骨肉腫」ですね、すなわち「のぎへん」ではなく正しくは「にくづきへん」ですねと指摘したことです。
すると唐橋アナは笑顔から一変し、表情をこわばらせて「あ!!失礼致しました。はい。」と頭を下げていました。
確かに間違いを指摘し訂正することは大切ですが、タイミングが悪かったとのSNSでも≪言い方キビシー≫又は≪膳場さんの言い方が・・・≫との投稿が見られたと報じられました。
元々唐橋アナのパネルやボードや手作りのフリップでの解説には定評があり、創作(箱やガムテープ)などで工夫されていて、番組を盛り上げて来ていて、解説に加えてそれを形にしての手の込んだ説明は分かりやすいので、ファンも多くを擁している。
ファンからも、めげずに頑張ってほしいとの声が交差している。
また、旧メインキャスターだった関口さんならスルーしたかも知れない…。
(「サンデーモーニング」膳場貴子、唐橋ユミに冷たい仕打ち? より引用)
以上