<いよいよ新紙幣へ 7月3日から>
Ⅰ【 いよいよ新紙幣へ 7月3日から 】
ほぼ20年に一度の割合で新紙幣が発行される。
肖像画のモデル変更に加え、偽造防止のための新技術による透かしや3Dホログラムなどが導入される。新紙幣の発行に伴い、ATMや両替機などの製造機械メーカーなどが特需に沸いていて、株価も上昇するなど好況となっている。
例えば、貨幣識別アルゴリズムを強みとする貨幣処理機メーカー「日本金銭機械(株)」は、数年間で株価が2倍(2021.1.4頃 @526円 ⇒ 2024.6.11 15:00現在 @1,305円)まで上昇している。
一方、新紙幣への対応が重荷となっている飲食店やパチンコ店などが挙げられていて、悲喜こもごもとなっている。
過去のことで恐縮ですが、新紙幣が発行されると、テレビでお金が竹やぶや河川敷で見つかったニュースが流れていた。新紙幣が発行された前々回の1984(昭和59)年11月1日後の1989(平成元)年には、川崎市の竹やぶから1万円札の紙袋と5日前1億円入りのバッグ 計2億円が発見されたり、あるいは埼玉県の河川敷でも拾得物として届けられたりもした。
川へ捨てたものなのか、一時保管場所として竹やぶへ隠したものなのか、詳細は不明ですが、ミステリー的なニュースも流れて来る。今回はさて如何に!!
1万円札は、福沢諭吉 ⇒ 渋沢栄一※1へ
5千円札は、新渡戸稲造 ⇒ 樋口一葉 ⇒ 津田梅子※2へ
1千円札は、夏目漱石 ⇒ 野口英世 ⇒ 北里柴三郎※3へ
<注釈ミニ>
※1 渋沢栄一は、近代日本経済の父、埼玉県深谷市出身の実業家で良く知られている。
みずほ銀行の前身となる日本初の「第一国立銀行」、東京商工会議所の前身を作っており、仙台では七十七銀行や東北学院大の創立にもかかわっている。
※2 津田梅子は、6才の時に岩倉使節団に入り、アメリカに女子留学生として初めて渡り、11年間に亘り生物学を学んで、再度アメリカに留学し、帰国後、津田塾大学を設立した。
※3 北里柴三郎は、ジフテリアと破傷風の抗血清開発など、細菌学の分野でさまざまな功績を上げた。
Ⅱ【 相続登記の義務化のスタート 】
弊社に於いても、長年空家住宅となっていた仙台市内の土地・建物について、下記数次相続系図のとおりの所有関係のため、各々の相続開始時に相続登記手続きをしなければなりませんでしたが、様々な事情も重なっていてその手続きをしないままでした。しかし前出のとおり本年4月からの相続登記の義務化により動き出しました。
この数次相続系図のとおり、不動産の登記名義人は甲(祖父)のままとなっていて、祖父死亡によりその相続人①甲の配偶者乙(1/2)と、その子供X(1/4)とY(1/4)の法定相続の割合による、②次に乙の死亡により乙(1/2)の持分がX(1/4)とY(1/4)とが法定相続人となり、③さらにYの死亡によりYの法定相続人、配偶者B(1/4)とその子C(1/8)とD(1/8)がYの持分につき相続登記となるも、これまで物権変動(相続発生)に基づいて如実にその旨の登記を各々履行しておけば良かったと考えられる。
しかし、現実には、祖父の死亡時から3ヶ月の間に祖父の相続財産、不動産のみならず、預金、株式、借金などについて話題にする事を不謹慎な事柄とする日本民族としての一種大きな文化として、身近な人ほど、死のあとの故人を悼み、仏教の場合概ね49日法要、100ヵ日法要、一周忌法要の節目を終えるまで自分の言動や行動を悼むとする習慣がある。古いと言われるかも知れないが、由緒正しい家柄ともなれば、なおさらであろう。
まして本ケースの場合、嫁・甥・姪の立場で叔父に対して財産について物を申すことなどは、歳の差等もあって、なかなか言い難い背景も考えられる。
従って、結果論として前出のとおり、権利関係やその手続きが複雑煩雑と帰してしまうことも理解は出来る。
しかし、この4月からの法律に基づいての相続登記及びその不動産登記法上の理念の課題をいかにして履行していくべきか?国民に大きな課題が課せられたスタートの年となった。
Ⅲ【 自分の意思で毎朝ゴミを拾う人 】
小生の住んでいる泉区の住宅街の歩道のゴミを毎朝拾う、70歳位の男性と時々会っている。かれこれ34年になる。
小生が以前ランニング(ここ2年は徒歩)のコースで、雨の日もビニール袋に火ばさみを持ってタバコの吸い殻や空き缶(近時はマスクも多い)等を拾っている。時々挨拶を交わしている。
小生「毎日大変だね!」
某氏「もう習慣なのでゴミを拾う方が普通となっているから、苦に思わない。むしろ楽しい。変だよね!!」
と返ってくる。
小中学生等の通学路でもあり、ゴミ一つも無い歩道を歩くことはすこぶる気持ちがいいと思う。
地域の住民の静かな感動を呼んでいる。
(写真左)某氏
(写真右)私のランニング(徒歩)のコース
以上