<土地取引で変化>
<土地取引で変化>
これまで、仙台市内中心部(仙台駅周辺及び西側は大町)での土地取引,300坪~500坪の一団の土地売買の買主は主にマンション業者が購入してきたが、近時の「土地上昇の影響※1」によって事業性が弱く、リスクの方が高くなったと判断され、中心圏の商業系へと移行せざるを得ない様だ。仙台市場では一種※240万円~50万円が限度と言われている。
これに代わって、積極的になって来ているのはビジネスホテル業界である。事実、3月位には仙台市青葉区広瀬通に面した土地を一坪1,000万円で取得した様だ。購入者はホテル業界の方々である。ホテルは①2017年6月にホテルメトロポリタン仙台が仙台駅東口にオープン。②同年8月にアルモントホテル仙台が青葉区中央3丁目にオープン。③2018年10月アパホテル(TKP仙台駅北)と④隣地に7階建ての会議室棟「TKPガーデンシティ仙台駅北ANNEX」が2019年3月までにオープンしている。⑤2018年9月に「ホテルリブマックス仙台青葉通」が大町にオープン。その他、定かではないが水面下で外資系のホテルの計画が進行中とされる情報もあり、JR仙台駅の東西に於いて、その動向が地価上昇にどの様な影響を及ぼすのか注視していきたい。
基準地価は7年連続上昇で仙台一極集中が強まった。ただし、東北全体の回復基調は進んでいるものの地価上昇地点を見ていると上昇地点は利便性の高い市街地に限られ、地域間格差は拡大している。現に地方に於いては、駅に近い土地取引の引き合いはあるが、それ以外は少ない。
一種単価とは、容積率100%あたりの土地単価であり、「坪」単価で計算します。例えば、容積率200%で100坪の土地を1億円で購入するとします。
☆坪単価の計算
1億円÷100坪=100万円/坪
★一種単価の計算
100万円/坪÷200%(容積率)=50万円
つまり、一種単価を算出すると、その土地に「床面積の土地単価」が算出される。不動産投資の事業計画の投資効率価が数字で表されるため、事業性の判断の指標に使われる。