<「0」ゼロ金利、00ゼロゼロの落とし穴>
優良先への融資は銀行融資の利息0%台6割との2018年2月16日㈮日本経済新聞トップページの誌面を飾っていた。 これ以外でも0(ゼロ)という数字は数多く店頭に貼りだされている。例えば、携帯電話代0円、無人島で0円生活、0円食堂(不要になった食材をタダで貰い旅先で食事を作るテレビ番組)、不動産関係では、仲介手数料0円、敷金0円・保証人なし(但し、毎月の家賃の支払いを1回でも遅れたら即日対象の部屋の鍵交換をして、事実上入居者を締め出してしまうことや部屋の解約は良いが契約期間内(2年)のベット・テレビ等設備のリース代を残りの期間分、毎月分割で支払え‼とする会員制賃貸(例.家賃5万円(賃料2万円+リース代3万円))と入口を拡大する営業活動が未だに闊歩している。 優良先への融資とは、県・市・町・村や民間の大企業であります。この意味は、銀行に金融庁等の監査が入った場合に数字上の融資額が上がる様な意図を以って融資している訳で0金利でも返済は確実に履行されることとなる。これに対し、同じ0円でも営利企業はトータルを以って商品に薄く広く転嫁しての販売方法の一つである。 即ち、「通りゃんせ」の童謡の歌詞に歌われている様に入口から一歩入った後の中間(毎月の支払金に上乗せされている)や出口(2年以内に解約すると解約違約金等の請求が来る。)で企業の利益を確保する手法の一端であって、0ゼロゼロで消費者心理を巧みに操る片面的活用の様に思えてならない。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* ※童謡「通りゃんせ」(江戸時代、作者不明)を現代風に当てはめてみると、歌詞中の「帰りは怖い」の意味は神社境内の細い道、階段で児童らの七才(七五三)の秋の歌は7才まで「神の子」だが、満7才(お参りした後は)になると「氏子」…人間となる。人間社会のいやなこと(怖い事)、いじめや嫉妬、競争社会の一員として生きて行ってほしい。又は「こわい」とは単に「恐い」「不安」として捉えるよりも東北、北海道での方言として「疲れた」「困る、こたえる」との意味で使用され、「怖い」は「おっかない」「おっかながった」と普通に使用されている様だが、現代では思わぬ出費が求められる。
作者は野口雨情(詩人、童謡、民謡作家)でもある。もしも作詞者だとすれば同人は茨城県北茨城市出身と東北にも近い
ので後者の意味として解すれば行きはよいよい(元気よく)帰りは怖い(疲れた)7才の子供の体力にも相応して理解できる。大人の社会経済活動が子供達に胸を張って言える様な社会でありたいと願う。追伸、今年は童謡誕生から100年目という記念の年にも当たります。
<定期借家契約について>
居住用の定期借家契約について、良質な賃貸住宅を供給する仕組みを目的とした居住用定期借家契約でありますが、未だに賃貸市場に於いて、正確に理解されていない様です。
◆オフィスや店舗等の営利目的の「定期借家契約」は一種のリース契約と同様で原則として中途解約はありません。
◆しかし、居住用の「定期借家契約」は非営利目的のため、解約する場合は1ヶ月前の予告により契約を終了することができます。
賃借人にとっての居住用の「定期借家契約」は入居希望する建物全体が共同生活を守れる人々で構成されることとなり、ワンランク上の安心・安全(ソフト面)が担保されることとなります。
従って、従来形の『普通賃貸借契約』で構成されている「マンション」や「アパート」では、賃借人が賃料を支払っている限り賃貸人からの契約解除の「正当事由」が求められるなどがネックとなってしまい、事実上一般に言われている反社会的勢力やその者の支配下にある人々と同じ建物での生活を余儀なくされてしまう恐れがあります。
思うにお貸しするために建築したアパート等では共同生活を守っていただける方々に賃貸する目的で事業を行っている為、「普通賃貸借」と比較するまでもなく「居住用の定期借家」は借主を保護する制度と言っても過言ではありません。なお、全世界の98%の国々が利用している訳でこのことが何よりも証左と言える。
この様に居住用の定期借家契約の普及は健全なる賃貸借市場に大きく寄与することになるものと信じてやみません。頑張れ‼居住用の定期借家‼