〈仙台市内の分譲マンション市況〉
1.〈仙台市内の分譲マンションの市況〉
仙台市内の新築分譲マンションの市況は、アベノミクスによる低金利で不動産取引が活発化しなければならない筈が現実にはあまり芳しくはない様に映って来た。『今年3月13日 日本経済新聞には、東京のマンション市場「異変マンション市場」と題して、売り出しでも全体の70%以下の成約であったので、今後は複数回に分けて新規客を集める方法』と報じられていた。その原因として考えられるのは次のとおり、①マイナス金利(低金利)のため供給過多。たぶつくのではないか?②マンション敷地(300坪~500坪の一団の団地)に合致する土地価格が1坪300万円だったのが、400万円、500万円とツリ上がった。③工事代金の上昇等々の結果は、販売価格(最多価格)が8,000万円(~2億5,000万円(プール、ジム、会議室、来客室等の設備付))を超えることとなった。買い手の客層は年収2,000万円や職住近接を求める共働き世帯という。以前までは、夫婦と子供2人の4人家族というケースが大方の買い手層でしたが、この点も大きく変わって来ている。従って購入者の層が通常のサラリーマンでは手が届かない実態も出ている。
仙台の市場は根本的に、東京の市場と大きく連動しているため、半年、1年後は如実に仙台のマンション動向に現れてくるでしょう。仙台市場は今年の秋頃からマンション販売の動きに注視しておく必要があります。マンション販売価格が高額で失速することになります、反面で仙台市内の戸建住宅の購入検討者らへと流れて行き、市内中心部の戸建住宅地の市場がこれまで以上に動きが良くなると考えられる。