<人口増加と地価の影響、それに伴う賃料傾向>
1.仙台市内の人口増加に伴って青葉区(中心部)と地下鉄東西線沿線の地価の上昇が顕著である。人口は東日本大震災後約4万人増加(但し、住民登録上は6年前と比較して38,156人増)しているが住民登録が未だ被災地のまま、仙台市内に身を寄せている様だ。青葉区内のアパート・マンションの賃料(平均)は震災後もほぼ同額で推移して来ている。但し、賃料17万円と高額なマンションは14万~15万円位に下がった。それ以外は賃料15万円(4LDK・5K・5DK)、賃料12万(3LDK、4K、4DK)、賃料9万円(2LDK・3K・3DK)、賃料8万円(1LDK・2K・2DK)、賃料5~6万円(1K・1DK)、賃料5万円(1R)と変化はなくむしろ物件が不足している。
(1)地下鉄東西線仙台駅の東(薬師堂~荒井駅)は全体的に賃料が上昇している。特に一昨年12月6日開通に伴って賃料が高く新築物件も多いためか仙台中心部(青葉区)の賃料はほぼ同額での募集が多い。
なお、仙台駅周辺や宮城野通駅、連坊駅周辺は賃貸物件が少ない。既存の物件は10万円前後の物件パラパラと流通して来る程度でほぼ100%での稼働率の様だ。
(2)地下鉄東西線仙台駅西(大町西公園駅)この地域は青葉区のエリアと同様です。
(3)地下鉄東西線(八木山動物公園駅)主として戸建住宅地域の中に木造(軽量鉄骨)アパートが中心に多いことに加えて高低差があるためか賃料の上昇までは及んで来ていない様だ。
<地下鉄沿線から離れている地域の動向>
2.仙台市内中心部及び地下鉄沿線から離れている地域別の稼働率(全物件(シングル、ファミリー向け))青葉区101%・宮城野区104%・太白区83%・泉区88%・若林区93%となっている。3.11東日本大震災後民間借上げで全ての地域に於いて賃料が8,000円~15,000円程上昇してもなお物件が不足した訳ですが、平成28年(2016年)3月借上げ終了、同年6月退去期間満了の頃から前年対比で太白区、泉区、若林区が前年割れとなった。
<仙台市中心部と郊外の今後の動向>
前述のとおり、仙台市内の人口増加傾向が顕著ですが増加率が弱含みとなって来ています。従って単に所有する時代から所有物件に付加価値を付けて借主から借りてもらえる様な賃貸物件として行くことが近い将来必要となるでしょう。そこでポイントとなるのは賃借人がお部屋探しの際に最初から最後まで譲らなかったあるいは最重要視した項目は次のとおりです。
№1間取り・広さ46.6%、№2通勤・通学時間39.6%、№3最寄駅が近い33.7%、№4交通アクセスが良い31.9%№5スーパーが近い29.5%、№6設備27.1%、№7日当たり・風通しが良い&階数26.6%、№8コンビニが近い25.1%、№9治安が良い23.6%、№10内装・外観23.1%№11セキュリティー(防犯カメラ・カメラ付モニターホン、特に女性が重視された。)21.4%となった。一方「築年数」・「ペット可」・「マンションかアパート」や「初期費用が安い」等は5.6%~21.0%との結果の様でした。(アットホーム社調査に基づく)※設備№11セキュリティーがポイントの様ですね!