<人としての成功への路とは!!>
1.<人としての成功への路とは!!>
小生が古くから尊敬して来ている東北大学電気通信研究所元所長西澤潤一先生は、講演の依頼をする時やその後のお礼の際には常に心掛けていることがあるという。例えば、「講演のお礼に訪問する場合には、労を惜しまず、少々重い荷物でも手に携えて行くことが大切です。」と話されていたのを昨日のことの様に記憶しています。
私の場合はついつい忙しい等として、宅急便で商品を送ってお礼に代えたりしています。しかし、先生は様々なところへ出向いて行くとのことでした。行き先は東京都圏が一番多く、それ以外多いのが、京都等へ行く時にも込められた一心は自ら「白松がモナカのヨーカン」を持参しているとのことでした。ヨーカンは1本でも結構重さがあってズッシリとしています。皆様もご経験がおありかと思いますが本当に小さくとも手にとると重さがあります。また、ヨーカンも主要な都市、地域でも生産又は販売している訳です。
しかし、先生は今の様に便利な時代になる前からこの様にして来ているからあまり苦にならなかった。近時は80歳代ともなると体力的にも負担となるので数を減らしたり訪問回数も少なくなった様です。また、先生は日本工学者東北大学総長も歴任されている。専門は電子工学で半導体、光通信の開発で独創的な業績を挙げている、世界的にも著名な先生です。毎年ノーベル賞発表の時期には研究所等に新聞記者らが待機しています。小生もノーベル賞に一番近い人だと思っている者の一人でもあります。
この様な地位のある先生であれば秘書が対応したりあるいは電話や礼状をしたためて尽くすことが出来る訳です。ですが敢えて、アナログな方法でこれを実践しているかと言えばこのアナログが相手方の琴線に響かせて心に余韻に浸るお礼でもあるのではないでしょうか。
元より先生の自己自身の向上の為であると映っている。低下の路は辿らない「死してなお向上」の路を信条としている様です。