仙台南RC 講演を行いました。
多くの諸先輩の皆様に対し「銀行と上手に付き合う方法」、これに付随して「自己の資産とリスクの分析」とするテーマでお話しさせていただく機会を得たことに対し、厚くお礼を申し上げます。
当社は不動産会社を経営しておりますが最近の不動産業を取り巻く環境は大きく変化してきました。この変化に対応するため自己資産とリスクの分析を客観的な視点で分類することで、より明確な位置づけあるいは弱点や得意部門が見えてきます。本当は漠然あるいは曖昧模糊としておいた方がなんとなく安心するものであったりします。その背景は「創業者」や「事業継続」の経験者としての自負の念を持っていること、加えて「第一次オイルショック(S48年10月)第二次オイルショック(S54年2月)」、「バブル崩壊(H2年7月)」及び「リーマンショック(H20年9月)」そして、「東日本大震災(H23年3月)」等々の困難を究竟をもって乗り越えてきたという体験者であります。
しかし、このことを以ってしてもこれからの将来を保証されているものではありません。
従って、これまでの経験を大切にしつつも現実の変化に対し真摯に向き合て更に発展して行かなければならないのです。
勿論今は、自己の会社の「売上」や「経常利益」が延びていたとしても「まさか」を想定した第一線の経営者の心眼力を常に輝かせておくことが大切です。まずは、「決算書」を細かく分析しておいて足りないところや改善する必要な部分を確認し、戦略を練っておかなければならないと思っています。
また、企業戦略としては銀行から借りる必要が無いときに借りて返済し、与信を得ておくことも大切です。そうすることで万一「まさか」の場合に資金を短期で得られる道となります。
一方、資金を銀行以外から調達するケースも増加しています。特に投資信託市場の発達です。投資信託は購入できる投資家の数で「公募投信」と「私募投信」との二つのタイプに分けられます(専門的になるため以下省略)この様に近似の不動産は「みずほタワー(仙台ファーストタワー)」「仙台トラストタワービル(森トラスト)」等々です。特に本日(11/12)新聞で報道された「仙台国際空港は「特定目的会/社(SPC)【Special Purpose Company】」で組立られております。不動産の証券化商品で外形は不動産の顔をしていても中身は全部「債権」(金融商品)です。この金融調達は企業の特定グループ(主に50人以下の顧客を対象とする)で確保して運用している。
よって資金調達の方法は急ピッチで多様化して来ておりますので、投資信託(J-REIT)、(SPC)等の仕組みを含めて「自己のリスク分析」と「金融機関」との良い関係を得ておくことがとても大切であると思料して結びと致します。
ロータリーの会員の皆さんは原則異業種の集まりのため不動産特有な考え方や変化は他の皆様とは同様ではありませんが、知っておいていただければ幸いです。』