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2015年3月号 | レポート

2015年新築マンションの発売戸数・・・

1.<今年の新築マンションの発売戸数>

 仙台市内において、今年1年間に新築分譲マンションの発売戸数は約1000戸となる様だ。分譲される区域別では、①太白区あすと長町②青葉区③宮城野区の中心となっている。因みに昨年は900戸であった。今年は昨年よりも100戸多く販売される予定だ。震災前の同種の販売戸数は、1ヶ年の平均は2000戸前後で推移して来ている。これに比べると昨年、今年と約半分の供給となる様だ。

2.<首都圏東京での動向>

  東京で2015年1月に発売した新築分譲マンションは、前年同月比で8.1%マイナスだったと不動産経済研究所が先月の日経新聞にて発表している。東京で前年を下回るのはリーマンショック以来と思うのでその原因を検討してみたい。

3.<建築費高騰の原因>

 イ.建築従業者の労務費の上昇と技能労働者不足・建設業の就労者数は1997年の平均685万人をピークに減少、2013年は499万人と186万人(27%)が減少している。

ロ.建設資材の価格上昇、円安による輸入資材の上昇、建設資材価格者数6.2%増加している。

ハ.消費税増税の影響も加わる。

 上記の様に、建設費高騰は、民間の事業採算性の悪化で新築物件の価格上昇へと続くこととなって

いる。

勿論公共工事でも利益が出なければ入札者が減り工事の遅延や辞退を招くことが危惧される。

4.<今後の動向>

 東京オリンピック大会が2020年に東京で開催されることとなっている。約4,300億円のお金が動いている訳で、特に若い人は地方から東京へ人が流れて行くこととなるだろう。地方都市は全てにおいて正念場でもある。

 地方でのこれに対する対策の一つとして技術者は65歳を過ぎても雇用し、若い人への指導者として、育てながら雇用するとの組み合わせも必要になったと見るべきであろう。労働市場等は高止まりの傾向が続くこととなるだろうか?

一方地方において産業が少ない地域では一般の労働者の賃金が下落するだろう。働き手側一時的な賃金上昇に働く人もいる。しかし、一方では長期で安定した雇用を希望するする人も多いこと、加えて中小企業の設備投資について様子見が続くことで全体として経済活動が鈍化するという現象が出るからである。

 既に元気の良いマンション業者は住友不動産・野村不動産位で大京で土地の仕入れも無く建築も施工していないという異状な状態に映っている。前述のとおり経営者の判断は二極化となっている。

 

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