QCDが強く求められる時代となる
新年 おめでとうございます
本年もよろしくお願い申し上げます!!
1.<Q、C、Dが強く求められる年となる>
1) 今年のキーワードは「Q,C,D」
「Quality(クオリティ):品質」「Cost(コスト):価格」「Delivery(デリバリー):納期/時間(Time)」
「良い商品」を「安く」「速く顧客様に届ける」企業が成長する企業か否かが強く問われる。この上記3つの要素がビジネス社会に於いて最も重要視される年となるだろうと言われてスタートした。
この3つの要素とは、今更記す必要が無い基本的な事柄なのかもしれない。しかし、昨年2014年(平成26年3月4日(火))の日本経済新聞記事に「2013年1年間に誇大広告や高額請求で一般消費者の被害額が5兆7千億円となったことを公表されていた。(消費庁の推計値)」
そのトラブルの内容は①品質(機能等も含む)が期待以下50%とかなり劣っていた。②表示・ 広告と実際が違っていた21%、③思っていたより高い金額を請求された8%と続いた。その中に、住宅リフォームや不動産、購入を巡るケースが多いという。
2) 消費庁は2008年当時3兆4千億円だったのが現在(2014年時)は5兆7千億円と、2兆3千億円年々増加している為、もはや無視できぬ規模まで拡大し続けているとの危機感を強めている。
3) 一方、公正取引委員会の役割は、景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)に定める、商品・サービスの取引一般につき、(イ)公正な競争を確保し、もって(ㇿ)一般消費者の利益を保護することを目的とする法律(第1条)の趣旨に沿って厳格となる執行が求めれられることとなるでしょう。
また、本記事作成中にも日本マクドナルドが販売した商品に「異物混入」ビニールや歯(骨のようなもの)等が混入していたことがテレビからニュースとして報じられている。
グローバル化時代だからこそ「品質」のさらなる良質化が求められることとなり、逆にそうでない「品質」の提供をしている企業が公正な市場からレッドカードが突きつけられることになるだろう。
その商品の良し悪しの判断はその企業や担当者ではなく、常に市場が選択するものだということを再度認識しなければならないということだ。換言すれば、企業の使命や目的は自らの職業を通じて社会や他の人に最良の商品を提供するために存在するものであると断言しても良い。
従って最良の商品提供はそこで働く人々の当然に士気が高まり楽しい職場へと通じて行く近道なのかもしれません。
4) 2つ目のコスト「価格」を「適正な価格」であるという意味に解している。つまり、安ければ良 いということではなく、その商品の良さ等を説明して相手が納得する価格であると思う。
即ち、百貨店でも価格が高い商品でも売れることとなる。一見矛盾する様にも感じられるかもしれませんが、よく考えてみるとわかります。つまり売り手の担当者がその商品の価値の説明ができること、そして買手が理解できることが適正な価格(安い=質に見合う)と思う観念的な、価値のことでしょう。
5) 最後に納期=スピードとはその物が社会通念上他者よりも早く商品を届ける仕組みを作り上げることでしょう。
従って、常に創意工夫が必要となり昨日よりも今日が前進する仕組みの確立を求め続けなければならないことを説いている。
2.<中古マンションの不足と価格上昇>
中古マンションの流通が異常な程不足している。そして、価格はバブル時代を超えての取引となってさらに上昇する意気込みである。
仙台市泉区上谷刈の築20年経過したマンション(専有面積86㎡)が8年前に1,650万円で取得したものでしたが、2,400万円で売れた。(昨年12月の取引)
理由は、新築分譲マンションの販売が昨年900件台ときわめて少なかったことと、販売している新築マンションの価格4,500万円~8,000万円台と高額で※一次取得者層にはとてもとても手が届かないという事情が伺い知れる。
あすと長町や長町南で分譲マンションを販売している住友不動産や野村不動産では3.3㎡(一坪)当たり、175万円前後で販売している。前記上谷刈のケースを参考にして販売価格を算定すると
(26.06坪(86㎡)×175万円/3.3㎡当たり=4,560万円)となる。
これをローン融資4,000万円、自己資金560万円、返済期間30年、金利1.75%
毎月の返済金142,897円+管理費20,000=162,897円/月 の計算となる。従って一次取得者層が購入するのは難しいようだ。