賃貸物件に於ける空室状況について・・・
1.<最新の賃貸物件の空室状況について>
1)当社は毎月三菱UFJ信託銀行を主幹とする不動産業者、不動産鑑定士や税理士らで構成する「菱交会」の集まりに出席している。10月期の例会では、仙台市内の大手賃貸不動産会社を対象に4万5千戸の賃貸物件の空室調査を行ったデータの発表がありましたので紹介致します。
2014年3月の入居率が98.24%。同年10月の入居率95.43%という結果が出ております。パーセントでは、マイナス2.81%ですので、大きな変化は無いように感じます。
しかし、実際の空室数を計算してみると、3月が792戸(室)・10月が2,056戸(室)となり、7ヶ月後経って2.5倍増えたこととなります。
さらに、4月から10月までに成約した部屋について調査したところ半数のオーナーが賃料を下げた。とのことです。即ち、賃料を下げなければ更に空室が増えていたことになります。震災後のバブルは、賃貸住宅に関しては、終ったとみて良いようです。
2)これらの背景は①みなし住宅の解約が毎月200戸前後(宮城県内)続いていること(今年6月号レポート参照)。②宮城県(2015年までに1万5000戸供給)や仙台市(330戸)で震災復興住宅への住み替えあるいは、自らの住いを確保して来ているからと見るべきでしょう。
3)以上の数字は立地条件を考慮せず、また、賃貸住宅(1K~3LDK)の全体を見ての空室である。特に、1Kタイプ退去率は高く、逆にファミリータイプや1LDKタイプは 供給戸数が少ない(20%位)ので退去率は低いが賃料が9~11万円台は厳しい様だ。
2.<人材募集の広告のコピーに「夢」や「やりがい」の表示はブラック企業!!?>
ブラック企業の多くが求人募集の広告に「夢」や「やりがい」や「感動」等抽象的な名称を使っていると言われており、このような表示のある企業には注意しましょうとの流れが若い人や世間にあるというのだそうです。若い人から見て応募者側のこの様に抽象的な言葉を多く使用するのは暗に「金銭では報いない」ということを示しているとみなされる。
一昔は「親や先人等から、若いときは、苦労を買ってでもしろ」、「人の嫌がるトイレ等の清掃を率先してしろ!!」早く一人前の人間になれるし後で、自分のためになる等と言われ育った。
筆者自身も一人前になるまでは、仕事を教えてもらって給料もいただける、一種の修行期間と思って耐え、苦労するのが当然という考えがありました。
しかし、今の時代企業内で同様なことを話し檄を飛ばそうものなら、即、ブラック企業のレッテルが貼られてしまいます。
前者と後者との大きな違いは経営者側の「一人間として人格を認めること」や「人の個性を尊重し育てるという理念」の有無なのだそうです。参考資料としては、様々な顔をもっていて、「道徳経済合一説」を説いた「渋沢栄一氏」(埼玉県深谷市に1840年3月16日生れ、1931年11月11日没)の名言・格言が指針でもありましょう。(※成功はあなたの夢から始まる。)
一方、無気力な若い人が多いと包括的に言われていることも周知の事実ですが、実際は少々違っている。若い人程自分は社会のために何か役に立ちたいと考えている。むしろ、企業側が「社会的企業」(ソーシャルビジネス)なのかをしっかり見ている。
従って、社会的企業に於ける離職者は少ない様だとする調査結果が出ている。
確かに現状は、雇用問題で「フリーター」、「アルバイト」、「契約社員」等が若い者を中心に全労働者の約30%を占めていて、「仕事が一人前」にできたとしても「時給」がほんの僅か上がるだけ、一方責任が「店長」等と言われて重くなり、報われないという利益主義現実がこの問題の底辺にある。国(厚生労働省)もこの様な実態の改善に動き出さざるを得なくなってきたようだ。
3.<蔵王山噴火の可能性と周辺地域への影響>
蔵王山の噴火可能性の報道で、遠刈田温泉への宿泊客のキャンセルや峩々温泉の営業中止が相次いで起きている。
同地域内の別荘も価格を大幅に下げての売却も出て来ている様です。当社でも、お客様より3区画の売買依頼を頂戴して頑張っているが全く資料請求すら皆無です。元々別荘用地の売買が難しいのに、それに加えて今回の問題でさらに難しくなってきた。噴火ともなれば、仙台への流入が考えられるができればその様な災害が起きることが無いように祈っている。私情が入った内容で申し訳ないが、筆者の生まれ育った古家が未だ残ったままあるためか、強くそう願っている。
※<同人の筆者の好きな名言・格言>
【成功はあなたの夢から始まる】夢なき者は理想なし、理想なき者は信念なし、信念なき者は計画なし、計画なき者は実行なし、実行なき者は成果なし、成果なき者は幸福なし、ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず。一人ひとりに天の使命があり、その天命を楽しく生きることが処世上の第一要件である。