賃貸住宅の防犯対策について
1.[防犯カメラ設置の威力が注目されている。]
賃貸住宅への入居者は、防犯カメラが設置されているか、否かがその物件を選択と考える人が多くなって来た。ただし現在はマンション等の集合住宅の範囲内である。
その背景は、オウム(アレフ)教団に所属していて指名手配されていた、菊池直子・高橋克也や、千葉県浦安市のマンションで、仙台国立病院勤務の看護師、長谷川かなえさん(23才)が殺害された事件で逮捕された容疑者西岡大志(26才)の一連が防犯カメラに写っていたことが、全ての事件解決に繋がったことによる。
一方大家さんも、以前からピッキング、鍵穴・ガラス壊し、の防犯対策として、鍵をディンプルキーに交換、ガラスには防犯シートを貼ったり、二重ガラス化等、あるいは、※インターホン(テレビモニター録画機能付き)で空き巣の侵入抑止・阻止等の防犯機能を高めてきている。
しかしながら、いくら防犯対策に良いからと言っても、戸数の少ない物件となると、「費用対効果」で考えざるを得ない苦しい事情もある。
1)《空き巣の進入口》
「窓 64.9%」
1. 窓(縁側・ベランダ)・・・・・32.1%
2. 窓(居宅) ・・・・・22.8%
3. 窓(トイレ・浴室・その他)・・10.0%
「出入り口 35.1%」
1. 表出入り口・・・・・・・・・・32.7%
2. その他の出入り口・・・・・・・・2.4%
2)《空き巣の侵入手段》
「アパート等の共同住宅」
1. ガラス破り・・・・・・・・・・33.3%
2. 無戸締り・・・・・・・・・・・50.1%
3. 施錠開け・・・・・・・・・・・14.9%
4. その他・・・・・・・・・・・・・1.7%
(警視庁生活安全総務課 平成23年調査)
費用負担を限りなく小額の場合の防犯対策としては、一人暮らし用のアパートには雨戸やシャッター等の設置をすることで入居者へ安全、安心のアピールも大切でしょう。
最近は、防犯カメラの設置の他にも一棟の建物を警備会社と予め契約を交わし、警備対象のシール、機械設備(一部屋5,000円~10,000円)設置により24時間安心を提供し、入居率アップを図ることも可能となっている。
〈説 明〉
※インターホン(顔写真画像が記録される)については、泥棒が留守かどうかを確かめるため、必ず一番にインターホンを押して確かめる行動をとるといわれていますので、非常に効果がある。
2.《仙台市解体申請期限を延長》
仙台市は、先の3.11の震災で被害を受けた建物の解体申請期限を当初3月30日としていたが、当分の間延長する方針を明らかにしている。
仙台市は、震災により建物のほか、市丘陵部「折立」「旭ヶ丘」「緑ヶ丘」等の地滑り被害や、沿岸部からの集団移転も未だに決まっていない地域もあり、住民からも延期を求める声が来ていた。
また、先の参議院での平野復興相が、「自治体の判断で期限を延長できると述べたのに伴う措置。従って仙台市は国の制度に基づき、倒壊の恐れがある住宅や中小企業の事業所を対象に所有者からの申請を受けて、解体撤去を行っている。
受付期限は、平成24年9月28日(金)までとなります。
3.[キラリと光る幸せ観]
目下夏の全国高校野球大会の地区代表を競っている最中ですが、今春の第84回野球大会の開会式での、県立石巻工業高校の阿部翔人主将の選手宣誓文は、「答えのない悲しみを受け入れることは苦しくて辛いこと。」「苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。」と被災地の高校球児の思いが込められていたものでした。17才とは思えない言葉に、全国の人々に大きな勇気と希望を与えていただきました。
スポーツといえば、間も無く開催されるロンドン五輪オリンピックの選手も、オリンピックの舞台での勝敗が決まる訳ですが、いずれも何年もの間の日々の努力の結果がその瞬間にあるわけです。
全ての競技に於いても無常な世界の様にも映りますが、私はそれよりも日々の努力にエールを送りたいですね。