今、働く人に大きな変化が出ているようです。
春には、多くの新入社員が企業等に就職する季節とともに、自立や昇進をする時期を迎えました。ところで、昨年春に入社した社員Aさん20歳が、同年10月に会社から営業に出掛け、会社の車を運転したまま、その足で秋田の実家に直接帰って行ってしまったという出来事がありました。
当の会社内では、夕方になってもAさんが帰社しないため、八方に手を伸ばして探したところ、前述の様な内容だったことが判明した。責任者が事情を聞こうとして電話口にAさんを出してほしいと話しても、母親が「私が伺います。」「車は秋田まで取りに来て下さい。」との一点張りで、困ってしまった。
Aさんが帰宅することになった理由は、上司がAさんに対し業務に関し注意したことが、Aさんの意に反したのだそうです。
前述のケースの他でも、会社内では、パソコンに向かっている時間が多く、その結果話題が少なく、営業先のお客様との「コミュニケーション」がとれない人が多くなっている様にも思えて心配だ、とも話されていた。
この様な社員は、若者に限らず、50歳代の管理職(部長)になった人のケースもあるとの事でした。この人の場合は、これまでは、上司から指示を受け、それに向けて人一倍力を発揮していたが、部長に昇進した途端、統率能力が低下してしまう。また、商品開発などで新たな企画提案が必要となっても、創造力に欠けている。自ら考えを出して行く創造力や、仮説を立てて物事を考える力がほとんど無い等のケースも出てきています。
この会社では、今年の採用基準として、学生時代に「スポーツ」や「アルバイト」をして来たか等も参考にして、総合的に考えることとした。さらに、子供の頃からあまり真面目過ぎる人も良くない様だ。「自分の目標」をしっかり持っている人が良い・結局のところ、「全体のバランス」で採否を判断していく方針だ、との様です。
私達が当たり前だと思っている常識は通用せず、「情報化社会」の落し子の様に思えてしまいます。
1、年代別に大きく5期に分けて対比してみると、
第1期 | 1960年代(S35年~) | 東京オリンピックに向けて高度成長期へ |
1969年 | 地価公示法施行 | |
第2期 | 1970年代(S45年~) | 田中角栄首相日本列島改造論 |
前半地価高騰 | 金市場国内1,400円/1グラム | |
国際価格90ドル/1トロイオンス(約31.1グラム)※B | ||
第3期 | 1980年代(S55年~) | バブル景気地価高騰へ動き出す |
1981年 | 第2次オイルショック | |
金価格 国内5,400円 国際価格670ドル | ||
1986年 | (※A)地価公示価格(東京銀座)商業地2,200万円/? | |
第4期 | 1990年代(H2年~) | |
1992年 | 17年ぶりに地価下落 東京銀座1700万円/? | |
金価格 国内1,200円 国際価格390ドル | ||
第5期 | 2000年代(H12年~) | 地価は1990年代とほぼ同じ |
2001年(H13年) | 米国、同時多発テロ | |
同年 | サブプライムローン債券発売、地価上昇に転ずる | |
金価格 国内1,400円 国際価格220ドル |
今年の予想(私見)
2010年(H22年) 商業地の地価は3%~5%下落となるでしょう。
金価格は、国内・国際価格も5%~10%下落するでしょう。
2011年(H23年) 地価は、子供手当や団塊世代の金融資産50兆円の一部が、団塊ジ
ュニア(30歳~33歳)の子育て・住宅ローン等の消費へと移行するこ
とで、国内の生活レベルのワンランクアップが考えられます。
2、※A・・評準地(東京銀座)の地価公示価格は、毎年1月1日基準日で、国土庁から3月中旬位
に発表される。土地取引価格の目安とされている。
※B・・金は世界中で取引されている国際商品で、価格は24時間刻々と変わります。取引の中
心はロンドン(現物取引価格)とニューヨーク(先物取引価格(ある一定の将来に取引され
るであろう予想・仮説))が代表的な金価格の指標となります。
なお、価格はドル建てで、1トロイオンス(約31.1グラム)の単価。
それは、全世界で最大23万トンと限られた資源のため、取引の「商品」と「通貨」としての2つの顔を持っている、全世界共通の通貨と言われているからです。
さらに、その内容は土地とほぼ同じです。金は、採掘可能量7万トンと、これまで採掘された金の量が16万トン、合わせて23万トンとほぼ確定資源であります。また、石油等と異なり消費しても無くならない資源でもあります。
ゆえに、地上のリサイクル資源とも言われています。