リフォーム産業市場が伸びてきています。
ここ数年来の原油高や米経済の減速で、07年から始まった景気後退に加えて、昨年9月15日のリーマン破綻の影響で、世界的な金融不安を招いている。
この様な、日本経済における不動産市場では、「高額なマンション」や「新築住宅」の販売について、苦戦を強いられてきている。
一方において、価値観の多種多様化や所得の伸び悩みを背景にして、値ごろな中古住宅を購入して、自分好みに「リフォーム」したいと考える※一次取得者層が増えている。
これまでにも、中古住宅の購入者のうち、戸建は5割、マンションでは4割の方がなんらかの形でリフォームを施している。
その多くは、内装部分や水回りの改修工事に約300万円~500万円を掛けて住んでいます。
「リフォーム産業市場は、08年で約5兆9700億円」と「同年新設住宅着工市場4兆4000億円」よりも、1兆5700億円も上回ってきた。
この様な日本市場に目を付けたのは、今年8月、北欧発祥で世界最大の家具専門店の「イケア」で、システムキッチン12万9000円からとする商品が出された。
国内メーカーのシステムキッチンは、これまで工事費込みで、50万円~60万円を常識としてきただけに、平成の「黒船」の様に驚いている。既存の国内の業界には、正に価格破壊と映った様である。
国内の流通としての住設業界は、流通業界→施行業界を介して商品販売を行ってきたが、イケアは直販での直接施工として切り込んできた。国内のメーカーであるクリナップは、脅威と受け止めて再流通の方策を考え、これからの対応としている。これまでの3分の1・4分の1とする価格である。
既存のリフォーム業者もここにきて、?キッチン?浴室?洗面?トイレの4点セットに、工事・内装費、処分費も含めて料金を標準プランとして180万円~230万円と設定し、割安感を打ち出してきた。
当社においても、これまで以上に、一級建築士・水道業者・大工職人(数人)・ガス工事屋さんらとの連携を図って良い商品で安く出来る様、透明性のある「リフォーム価格チーム」を確立して、直ちに修繕等をして、戸建や賃貸アパートの入居率アップに努めて行きます。
(※一次取得者(層)とは、生まれて始めて居住用の住宅を購入する人をいう。)