株式会社 杜リゾート
(不動産コンサルティング部)
1、通損補償 ・・・・ イ、建物解体撤去補償
ロ、動産
ハ、営業補償
2、権利補償 ・・・・ ニ、転貸借契約の合意解除
債務不履行による損害賠償(民415条)
正当事由の補填
根拠条文
条文 借地借家法第27条、第28条、第34条(転借人)、第35条
イの内訳(不動産建物)
「条件建物解体のケース」
1、再調達価額産出
※1 新築単価 所在地修正 基礎加算 延床面積
165,000円 × 0.9倍 × 1.06倍 × 228.11㎡= 35,906,795円
≒ 36,000,000円
2、残存価格
※1 新築単価 減価率 経年
165,000円 ×{100% -(1.8 × 87.4)}
残存価格 20,581,774円
ロの内訳
3、動産(営業用什器備品経年減価率年15%)
①機械設備の移転
②解体後の再度組立
③高圧電力設備、変電
④給排設備(水道加入金廃止)
⑤ボイラー設備?
⑥建物内配管設備
冷凍庫(温度-12℃~-25℃)3.3㎡、1140千円、±100千円
冷蔵庫(温度0℃~10℃)3.3㎡、740千円、±60千円
冷凍ケース(温度-12℃~-25℃)3.3㎡、540千円、±100千円
①経過年数によって計算する。
②不明の場合、残価率(50%~60%)
古くとも実際使用している場合(20%~30%)
③始期は取得した年月日~、建物一体化の場合、建築年月日か改築
年月日から
計算方法
再調達価格×(1-減価率×経過年数)=時価
4、営業用設備、造作(経年減価率12%)
契約者の資産台帳より数量・取得価格を把握して、それに減価償却資
産を算出する。
注)但し、取得価格が少額資産は税法上一時的な損金とみなされるの
で、資産台帳に記載されない。
注)移動設置しても機能低下のない動産はここには加えない。
ハの内訳
5、営業補償
粗利益とは、売上高から売上原価(商品、原料仕入原価)を除いた
額です。経営者は知っているが、そうでない場合は、中小企業の場合
で、「食料品販売業」の従業員1人あたり20千円×従業員数で粗利
益日額が算出されます。
条件 年間営業数300日
純利益
6、解約・更新拒絶の正当事由(借地借家法)
対照表、損益計算書、販売費、一般管理費等営業経費の
内訳明細書確定申告書による)
や従業員に対する休業手当相当額は直近の3ヶ月平均賃
金の80%相当額を標準とする。)
法人のケースは、損益計算書から利益を求めますが、この中には営業利
益・経常利益・当期利益と種々の利益が考えられますので、収益の算定に
あたっては営業利益に他の雑収入(例えば鉄工場での鉄くずの販売益)等
の継続的に発生するものも加算する。
※1 新築価格=建築統計年報(国土交通省)が発表しています。
内容は、「構造別:建築物の数、床面積の合計、工事費予定額」表
を基に、1㎡当たりの工事費予定額を算出(工事費予定額÷床面積
の合計)したものです。
ただし、全国の統計と新築した地域「概ね都道府県」によって、
20%~30%の範囲で増減する可能性がある。
以上